学生さんたちが安心して学べる環境づくりのために、建物の安全点検は欠かせません。
今回は、ある専門学校の外壁診断を実施しました。
調査の目的
●落下の恐れのある浮きや剥離の確認。
●経年劣化の進行状況の把握。
建物の外壁は広範囲にわたって雨だれやこけによる黒ずみや変色が確認されました。
外壁汚れは美観上の問題にとどまらず、塗膜や下地の劣化の進行を示す視覚的サインとも考えられ
見た目の問題と軽視せず、劣化の症状と捉えることが重要です。
調査では以下の2つの方法を組み合わせて実施しました。
(赤外線調査)
赤外線サーモグラフィーカメラを使い、外壁の表面温度の違いから
内部の浮きや剥離を可視化します。
●メリット: 非接触・非破壊で短時間に広範囲を調査できる。
●デメリット: 天候や日射条件の影響を受けやすく判断しにくい場合があるなど…
(打診調査)
建物の外壁を打診棒で叩き、音の違いで浮きを判別します。
●メリット: 赤外線では判断しにくい部分もチェックできる。
●デメリット: 高所や手の届かない場所は作業困難。
なぜ併用するのか?
最大の理由は見逃しを防ぐためのリスク管理です。
赤外線調査によって外壁内部の異常を見える化し、その兆候がある箇所を打診で確実に確認します。
目に見えない劣化を確かな診断へとつなげるための、効果的な組み合わせです。
また、赤外線カメラ搭載ドローンを活用する事で、高所や立ち入り困難な場所も調査しました。
今回の調査結果から
目視では分からない外壁の浮きが複数箇所確認されました。
学校は生徒・教職員など多くの人が利用する施設です。
万が一外壁が落下すれば、重大な事故につながりかねません。
そのため、早期発見・早期対応が何より重要です。
大切な建物を守る第一歩は、まず知ることから
建物調査なら 茨城県結城市 株式会社 三結 までお気軽にご相談下さい。