高所も安心、ドローン活用の赤外線雨漏り点検とは

2026.02.19

近ごろ、天井の隅にうっすらとシミを見つけて、不安を感じていませんか。雨が強く降った翌日に壁紙が浮いていることに気づき、どこから水が入っているのか分からず心配になることもあります。屋根は高所にあるため、ご自身で状態を確認するのは難しく、業者に依頼すると足場が必要になるのではと費用面も気になります。

また、マンションやアパートを管理されている方であれば、入居者からの雨漏り連絡に迅速に対応しなければならず、原因特定に時間がかかることが悩みの種になりがちです。工場や倉庫など広い屋根を持つ建物では、全面を目視で調べるだけでも大きな負担になります。

こうした課題に対し、赤外線を用いた雨漏り点検は、建物を壊さずに内部の水分滞留を確認できる方法として活用されています。本記事では、ドローンを活用した赤外線雨漏り点検の仕組みや特徴、依頼前に知っておきたいポイントまで、順を追って解説します。

 

高所も安心、ドローン活用の赤外線雨漏り点検とは

屋根や外壁の高い位置に原因がある場合でも、安全を確保しながら状態を把握できるのが、ドローンを活用した赤外線雨漏り点検です。従来のように人が足場を組んで上る方法とは異なり、地上から遠隔操作で機体を飛行させ、赤外線カメラで建物表面の温度分布を撮影します。ここでは、その基本的な仕組みと特徴を整理します。

赤外線,雨漏り点検の仕組み

赤外線カメラは、物体の表面温度の違いを色の差として表示します。雨水が浸入している部分は、乾燥している部分と比べて温度の変化が生じやすく、特に日射後や夕方の時間帯には差が明確になります。この温度差を解析することで、水分が滞留している可能性のある箇所を特定します。

ドローンに高性能な赤外線サーモグラフィカメラを搭載することで、屋根全体や外壁の広い範囲を短時間で撮影できます。撮影データは画像として保存され、目視では確認できない内部の異常を客観的に確認できます。

従来の目視点検との違い

これまでの点検では、作業員が屋根に上り、割れやズレ、コーキングの劣化などを直接確認していました。もちろん目視も重要ですが、表面に異常が見られない場合、水の浸入経路を特定するまでに時間がかかることがあります。

一方、赤外線を用いる方法では、外観に変化が少ない場合でも、内部に水分がとどまっている箇所を温度差から推測できます。広範囲を一度に確認できるため、原因箇所の絞り込みがしやすく、補修範囲の判断材料にもなります。

非破壊で行うメリット

天井や壁を一部解体して調査する方法もありますが、必要以上に内装を傷めてしまう可能性があります。その点、赤外線雨漏り点検は建物を壊さずに調査できる点が大きな特徴です。

さらに、足場を組まずに実施できるケースが多く、作業中の転落リスクを抑えられます。高所作業が難しい戸建て住宅や、広い屋根を持つ工場などでも、安全性を確保しながら効率よく点検できる方法です。

 

赤外線,雨漏り点検でわかる主な劣化症状

実際に赤外線を使った雨漏り点検では、どのような異常が確認できるのでしょうか。単に水が入っているかどうかだけでなく、建物の外装や内部に起きている変化を総合的に把握できる点が特徴です。ここでは代表的な劣化症状について具体的に見ていきます。

屋根材の割れやズレの確認

屋根材が割れていたり、強風でわずかにズレていたりすると、その隙間から雨水が浸入します。目視でも確認できる場合はありますが、高所では細かなひび割れまでは見落としがちです。

ドローンによる空撮画像と赤外線画像を組み合わせることで、表面の形状変化と温度差の両面から確認できます。たとえば、特定の屋根材周辺だけ温度が低く表示される場合、その下に水分が残っている可能性があります。こうした情報をもとに、補修箇所を具体的に絞り込むことができます。

外壁の浮きや内部への水分浸入

外壁タイルやモルタル仕上げの場合、内部で浮きや剥離が進行していても、外観からは分かりにくいことがあります。内部に水が入り込むと、乾燥部分と比べて熱の伝わり方が変わり、赤外線画像に温度差として現れます。

特に日射を受けた後の外壁では、健全部と水分を含んだ部分の温度分布に差が出やすくなります。これにより、雨水の浸入口だけでなく、壁内部で広がっている範囲も推測できます。外壁の落下リスクを把握するうえでも、有効な情報となります。

断熱材の欠損や湿気の滞留

屋根裏や壁内に施工された断熱材が濡れている場合、断熱性能が低下します。室内側の天井にシミが出る前でも、赤外線画像では温度のムラとして確認できることがあります。

また、断熱材が欠損している部分は外気の影響を受けやすく、周囲と異なる温度分布を示します。雨漏りの点検と同時に、断熱状態の確認ができる点も赤外線点検の利点です。結果として、修繕計画を立てる際の判断材料が増え、無駄な工事を避けることにもつながります。

 

赤外線,雨漏り点検が必要になるタイミング

雨漏りは突然起きるように見えて、実際には小さな劣化が少しずつ進行した結果として表面化することが多いものです。早い段階で点検を行えば、修繕範囲を抑えやすくなります。ここでは、赤外線,雨漏り点検を検討したい主なタイミングを整理します。

天井や壁のシミを見つけたとき

室内の天井や壁紙に薄い変色が現れた場合、それは内部に水分が回っているサインである可能性があります。乾いた後に色が戻らない、触れると柔らかさを感じるといった変化があれば、早めの確認が重要です。

こうした段階で赤外線,雨漏り点検を行うと、表面を壊さずに水分の広がりを把握できます。原因箇所が屋根なのか外壁なのかを切り分けやすくなり、不要な解体を避ける判断にもつながります。

築年数が10年以上経過した場合

一般的に、屋根材や外壁の防水層、シーリング材は経年とともに硬化やひび割れが進みます。築10年を超えると、外観に大きな異常がなくても、防水性能が徐々に低下しているケースがあります。

とくにこれまで一度も屋根点検をしていない建物では、赤外線を用いた広範囲の確認が有効です。目に見える劣化が出る前に状態を把握することで、計画的な修繕を検討しやすくなります。

大雨や台風の後の確認

近年は短時間で強い雨が降ることもあり、一度の豪雨で屋根材がズレたり、防水層に負荷がかかったりすることがあります。外から見て異常が分からなくても、内部に水が入り込んでいる場合があります。

そのため、大雨や台風の後に赤外線,雨漏り点検を実施すると、被害の有無を客観的に確認できます。管理物件をお持ちの方にとっても、入居者からの連絡を待つ前に状況を把握できる点は大きな安心材料となります。

 

建物の規模別にみる赤外線,雨漏り点検の活用方法

建物の大きさや用途によって、点検時に重視すべきポイントは異なります。戸建て住宅と集合住宅、さらに工場や倉庫では、屋根形状や面積、管理体制もさまざまです。それぞれの規模に応じた赤外線,雨漏り点検の活用方法を確認していきます。

戸建て住宅での活用例

まず戸建て住宅では、屋根の状態を直接確認する機会がほとんどありません。はしごを掛けて上るのは危険が伴い、専門業者に依頼する場合も足場の設置が負担になることがあります。
ドローンを活用すれば、敷地内から短時間で屋根全体を撮影できます。赤外線画像により、水分が残っている箇所や温度のムラを確認できるため、部分的な補修で済むのか、広範囲の改修が必要なのかを判断しやすくなります。結果として、無駄な工事を避けやすくなります。

マンションやアパートの定期調査

一方、マンションやアパートでは、屋上防水や外壁の劣化が複数箇所で同時に進行していることがあります。入居者からの連絡があって初めて気づくケースも少なくありません。
赤外線,雨漏り点検を定期的に実施すると、広い外壁面や屋上を一度に確認できます。建築基準法第12条に基づく定期調査報告が必要な建物では、外壁の浮きや剥離の把握にも役立ちます。温度データをもとにした報告書があれば、修繕計画の検討材料としても活用できます。

工場や倉庫など大規模建物の場合

さらに、工場や倉庫のように屋根面積が広い建物では、全面を人の目で確認するには時間と人員が必要です。高所作業車を用いる場合も、安全管理が重要になります。
ドローンによる赤外線撮影であれば、広い屋根を効率よく走査できます。金属屋根の継ぎ目や太陽光パネル周辺など、雨水が浸入しやすい箇所もデータとして可視化できます。操業を止めずに実施できる点も、大規模施設にとって現実的な選択肢となります。

 

赤外線,雨漏り点検にかかる費用と工期の目安

点検を検討する際に、費用や工期は大きな判断材料になります。足場を組む従来の方法と比べて、ドローンを活用した赤外線,雨漏り点検にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、コスト面と日程面から整理します。

足場設置とのコスト比較

一般的に、屋根や外壁の全面点検を行う場合は足場の設置が必要になります。建物の規模によっては、足場費用だけで数十万円以上かかることもあります。さらに、組立と解体に日数が必要です。

一方で、ドローンによる赤外線,雨漏り点検では、足場を設置せずに高所の撮影が可能です。そのため、足場代が不要となり、点検費用を抑えやすくなります。建物の大きさや立地条件にもよりますが、従来の方法と比べて全体費用を三分の一から三分の二程度まで抑えられるケースもあります。

ドローン点検による工期短縮

日程の面でも違いがあります。足場工事を伴う場合、準備から撤去まで含めると数日から一週間以上かかることがあります。入居者対応や業務への影響を考えると、調整が必要になる場面もあります。

ドローンを用いた赤外線撮影であれば、建物規模にもよりますが、半日から一日程度で撮影が完了することが多くあります。撮影後はデータ解析を行い、報告書としてまとめます。短期間で状況を把握できる点は、管理物件を抱える方にとっても大きな利点です。

定期点検を行うことで抑えられる修繕費

加えて、早期発見は結果として修繕費の抑制につながります。雨漏りが長期間放置されると、下地材や構造材まで劣化が進み、補修範囲が広がる可能性があります。

赤外線,雨漏り点検を定期的に実施することで、小規模な補修の段階で対応しやすくなります。全面改修が必要になる前に対処できれば、トータルでの維持管理費を抑えることにもつながります。

 

株式会社三結の赤外線,雨漏り点検の特長

ここからは、茨城県結城市を拠点に関東近郊で点検を行っている株式会社三結の取り組みについてご紹介します。屋根や外壁の点検から施工までを視野に入れた体制を整え、赤外線,雨漏り点検を実施しています。高所作業の安全性と、客観的なデータに基づく診断を重視している点が特徴です。

赤外線建物診断技能師による診断

点検を担当するのは、公的資格である赤外線建物診断技能師です。温度分布の読み取りには専門知識が必要で、単に画像を見るだけでは正確な判断はできません。

撮影した赤外線画像を解析し、どの部分に水分滞留の可能性があるのか、どの程度の範囲に広がっているのかを具体的に整理します。建築基準法第12条に基づく特定建築物の定期調査報告にも対応しており、管理会社やオーナーの方にも活用いただける内容です。

産業用ドローンと高性能サーモグラフィの活用

使用するのは、DJI MATRICE 350 RTKなどの産業用ドローンと高性能赤外線サーモグラフィカメラです。安定した飛行性能により、外壁の高所や屋根全体を精度高く撮影できます。

可視画像と赤外線画像を組み合わせることで、割れやズレといった外観の異常と、内部の温度差を同時に確認できます。太陽光パネルの異常発熱の確認にも対応しており、屋根上設備を含めた総合的な点検が可能です。

点検から施工まで一貫して相談できる体制

点検結果をもとに、補修が必要な場合は内容に応じて適切な施工業者のご紹介も可能でございます。点検のみで終わらせるのではなく、外壁や屋根の施工に関する相談にも対応しています。

雨漏りの原因箇所が特定できれば、無駄な範囲を工事する必要がなくなります。地域に根ざした体制で、建物の状態に合わせた修繕計画を一緒に検討できる点も、継続的な維持管理を考えるうえで役立ちます。

 

赤外線,雨漏り点検を依頼する際の注意点

赤外線,雨漏り点検は有効な方法ですが、どこに依頼しても同じ結果になるわけではありません。使用する機材や診断者の知識によって、得られる情報の精度に差が出ます。依頼前に確認しておきたいポイントを整理します。

資格や機材の確認

まず確認したいのは、赤外線画像を正しく解析できる専門資格の有無です。赤外線建物診断技能師など、建物診断に関する知識を持つ担当者が対応しているかどうかは重要です。

あわせて、使用するドローンや赤外線カメラの性能も確認しておきましょう。解像度が低い機材では、細かな温度差を捉えにくい場合があります。産業用機体を用いて安定した飛行と撮影ができるかどうかも、安全性と精度の面で大切です。

報告書の内容とデータの見方

点検後に提出される報告書の内容も比較のポイントです。赤外線画像だけでなく、可視画像との対比や、温度差の説明が具体的に記載されているかを確認しましょう。

どの部分に水分滞留の可能性があるのか、補修が必要と考えられる範囲はどこかが明確に示されていれば、修繕計画を立てやすくなります。数値や写真をもとに説明が行われるかどうかも重要です。

点検後の対応方針を明確にする

最後に、点検後の流れについて事前に確認しておくことが大切です。異常が見つかった場合、どのような修繕方法が考えられるのか、概算費用の目安は提示されるのかなどを話し合っておくと安心です。

点検と施工を別々に依頼するのか、一貫して相談できる体制があるのかによっても対応は異なります。建物の規模や用途に合わせて、長期的な維持管理を見据えた判断を行うことが重要です。

 

まとめ

赤外線,雨漏り点検は、建物を壊さずに内部の水分滞留や温度差を確認できる方法です。ドローンを活用することで、高所でも安全を確保しながら屋根や外壁の広い範囲を短時間で調査できます。戸建て住宅では足場を組まずに状態を把握しやすく、マンションや工場などの大規模建物でも効率的な確認が可能です。

また、赤外線画像と可視画像を組み合わせることで、表面の割れやズレだけでなく、内部に広がる水分の範囲も推測できます。早い段階で異常を把握できれば、補修範囲を限定しやすくなり、結果として維持管理費の見直しにもつながります。

株式会社三結では、赤外線建物診断技能師が産業用ドローンと高性能サーモグラフィカメラを用いて点検を行っています。茨城県結城市を拠点に関東近郊まで対応し、屋根や外壁の点検から施工の相談まで一貫してお受けしています。建物の状態を客観的なデータで確認したいとお考えの際は、まずは現状の把握から始めてみませんか。

詳しい内容やご相談については、下記よりお問い合わせください。

 

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