外壁の一部が少しふくらんで見える、タイルの目地まわりが気になる、築年数が経っているので一度きちんと調べたい。そんな不安を感じても、足場を組むとなると費用や日数が心配になりますよね。マンションやアパート、工場、倉庫では、建物を使いながら調査できるのかも気になるところです。外壁の浮きは、見た目だけでは判断しにくい場合があります。この記事では、外壁浮き調査の基本から、足場なしで行う赤外線ドローン調査の仕組み、依頼前に確認したい点まで、できるだけわかりやすく整理していきます。
外壁の浮きとは何か
外壁の浮きとは、外から見ただけではわかりにくい劣化のひとつです。タイルやモルタルなどの仕上げ材が、下地から部分的に離れている状態を指します。早い段階で気づければ、落下や雨水侵入の危険を小さくしやすくなります。
外壁材と下地の間にすき間ができる状態
建物の外壁は、下地の上にモルタルやタイルなどを重ねて仕上げられています。年月の経過や地震、温度変化、雨水の影響により、接着していた部分が弱くなることがあります。その結果、外壁材と下地の間にすき間ができ、浮きが発生します。
浮きと剥離、ひび割れの違い
浮きは、外壁材が下地から離れかけている状態です。剥離は、その外壁材が実際にはがれている状態を指します。ひび割れは表面に線状の割れが見える状態で、浮きとは別の劣化ですが、雨水が入り込むきっかけになることがあります。
放置による落下や雨水侵入のリスク
浮きを放置すると、外壁材が落下するおそれがあります。歩行者や車両が近くを通る場所では、安全面の確認が欠かせません。また、すき間から雨水が入り込むと、下地の劣化や雨漏りにつながる場合もあります。
外壁浮き調査が必要になるタイミング
外壁浮き調査は、明らかな不具合が出てからだけでなく、気になるサインが見えた時点で検討したい点検です。戸建てでも集合住宅でも、築年数や過去の補修履歴を見ながら、無理のない時期に状態を確認しておくと安心材料になります。
タイルやモルタルの浮きが疑われるサイン
タイルの目地にすき間がある、壁面の一部がふくらんで見える、表面に細かなひびがある場合は、浮きが隠れている可能性があります。手で触れる範囲だけで判断せず、建物全体の状態を見てもらうことが大切です。
築年数や過去の補修履歴から見る点検時期
築後十年以上が経っている建物や、過去に外壁補修をしてから時間が経っている建物は、外壁浮き調査を考える目安になります。前回の補修範囲や材料、雨漏りの有無も確認しておくと、調査時の判断材料になります。
マンションやビルで関係する建築基準法第12条の定期調査
一定の建物では、建築基準法第12条に基づく定期調査報告が関係します。外壁の状況確認は、建物の安全管理のために重要です。管理会社やオーナーの方は、報告時期や調査範囲を早めに確認しておくと準備しやすくなります。
外壁浮き調査の主な方法
外壁浮き調査には、打診調査、目視調査、足場やゴンドラなどを使う方法があります。それぞれに向いている場面と限界があるため、建物の高さや周辺環境、調査の目的に合わせて選ぶことが大切です。
打診調査による音の違いの確認
打診調査は、専用の道具で外壁を軽くたたき、音の違いから浮きの有無を確認する方法です。浮いている部分は、健全な部分と比べて音が変わることがあります。直接確認できるため有効ですが、高所では足場などが必要になります。
目視調査で確認できる範囲と限界
目視調査では、ひび割れ、ふくらみ、変色、タイルの欠けなどを確認します。地上から見える範囲の把握には役立ちますが、外壁の内側で進んでいる浮きは見つけにくい場合があります。見た目に異常がなくても安心とは限りません。
足場やゴンドラ、ロープを使う調査の特徴
足場やゴンドラ、ロープを使う調査は、高所の壁面に近づいて確認できる点が特徴です。一方で、設置費用や準備期間、敷地条件の影響を受けます。店舗や工場では、出入りや作業動線への配慮も必要になります。
赤外線ドローンによる外壁浮き調査の仕組み
赤外線ドローンによる外壁浮き調査は、外壁の温度差を手がかりに状態を確認する方法です。建物に触れずに撮影できるため、足場を組みにくい建物や広い壁面の確認に向いています。ただし、正しく読み取るには専門的な知識が必要です。
外壁表面の温度差を赤外線カメラで可視化する仕組み
外壁に浮きがある部分は、下地との間に空気層ができるため、日射や外気の影響で温度の変化が出ることがあります。赤外線カメラは、その温度差を画像として表示します。色の違いから、浮きが疑われる範囲を把握します。
ドローン撮影で高所や広い壁面を確認しやすい理由
ドローンを使うと、人が近づきにくい高所や屋上まわり、広い外壁面を地上から操作して撮影できます。建物の周囲に十分な安全確認ができれば、足場を設置せずに調査できる場合があります。工場や倉庫のような大きな建物でも確認しやすくなります。
赤外線画像と可視画像を組み合わせる診断の考え方
赤外線画像だけを見るのではなく、通常の写真と照らし合わせることが大切です。温度差が出ている場所が、外壁のどの位置なのかを確認し、ひび割れや汚れ、雨水の跡などもあわせて見ます。複数の情報を重ねることで判断しやすくなります。
足場なしで外壁浮き調査を行うメリット
足場なしの外壁浮き調査は、建物の状況によって費用や期間の負担を抑えやすい方法です。すべての建物で足場が不要になるわけではありませんが、調査目的が状態把握であれば、赤外線ドローンが役立つ場面があります。
高所作業の負担を抑えやすい安全面
高所で人が作業する時間を減らせることは、安全面での大きな利点です。外壁に近づく作業が少なくなるため、転落や工具落下などの危険を抑えやすくなります。建物を使っている方への影響も確認しながら進められます。
足場設置が不要になることで期待できる費用面
足場を組む場合、設置費や撤去費が発生します。赤外線ドローン調査では、調査内容や建物条件によって足場を使わずに確認できる場合があり、費用負担を抑えられる可能性があります。見積もりでは、調査範囲と報告内容を確認しましょう。
調査期間の短縮と建物利用への影響の抑制
足場の設置や撤去がない分、調査準備にかかる時間を短くしやすくなります。マンションやアパートでは入居者への案内、工場や倉庫では業務時間との調整が必要ですが、建物利用への影響を抑えた計画を立てやすい方法です。
戸建て、マンション、工場、倉庫での活用場面
戸建てでは屋根や外壁の高い部分、マンションでは広い壁面、工場や倉庫では高所や大面積の外装確認に活用できます。建設会社が下請けの点検を依頼する場合にも、現地確認の手段として検討しやすい調査です。
赤外線ドローン調査の注意点
赤外線ドローン調査は便利な方法ですが、撮影条件によって結果の見え方が変わります。安心して判断するためには、調査前に天候、外壁材、周辺環境を確認し、必要に応じて別の調査と組み合わせることが大切です。
天候や日射、外壁材によって変わる撮影条件
赤外線調査は、外壁表面の温度差を読み取ります。そのため、雨天、強風、日射が不安定な時間帯では、画像の判定が難しくなる場合があります。タイル、モルタル、金属系の外壁など、材料によっても見え方が変わります。
赤外線だけでは判断が難しいケース
温度差が出ていても、それが必ず外壁の浮きとは限りません。日陰、汚れ、配管の影響、室内外の温度差などが関係することもあります。赤外線画像は有効な手がかりですが、建物の状況を踏まえた読み取りが必要です。
必要に応じた打診調査との併用
赤外線で浮きが疑われる範囲を絞り込んだあと、必要に応じて打診調査で確認する方法があります。すべてを足場で確認するより、調査範囲を整理しやすくなる場合があります。目的に合わせた組み合わせが大切です。
ドローン飛行に関わる許可や周辺環境の確認
ドローンを飛ばす際は、航空法や周辺の安全確認が欠かせません。人通り、電線、隣地との距離、車両の出入りなどを事前に確認します。市街地や管理施設では、関係者への説明や飛行条件の確認も必要です。
調査後の報告書で確認したいポイント
外壁浮き調査は、撮影して終わりではありません。調査後の報告書で、どこに浮きが疑われるのか、どの程度の範囲なのか、今後どう確認すべきかを把握することが大切です。管理や修繕の判断材料として使える内容か見ておきましょう。
外壁の浮きが疑われる範囲の記録
報告書では、建物のどの面に、どのくらいの範囲で浮きが疑われるのかが示されているか確認しましょう。方角、階数、位置がわかる形で整理されていると、後日の再確認や施工業者への相談がしやすくなります。
赤外線画像と通常画像の見比べ方
赤外線画像は色の違いで温度差を表します。通常画像と並べて見ることで、実際の外壁の位置や周辺状況がわかりやすくなります。色だけで判断せず、外観写真、撮影条件、診断コメントをあわせて確認すると理解しやすくなります。
緊急性や再調査の必要性に関する確認項目
浮きが疑われる場所が人の通行部分に近い場合や、剥落のおそれがある場合は、早めの対応を検討します。天候などの影響で判定が難しい箇所は、再調査や打診確認が必要になることもあります。報告書内の注意点を見落とさないことが大切です。
補修が必要な場合の相談先の整理
調査結果から補修が必要と考えられる場合は、外壁や屋根の施工に対応できる業者へ相談する流れになります。点検会社によっては、内容に応じて適切な施工業者を紹介できる場合もあります。
外壁浮き調査を依頼する会社選びのポイント
外壁浮き調査を依頼するときは、費用だけでなく、診断する人の知識や使用機材、報告書の内容まで確認したいところです。赤外線ドローン調査は機材を飛ばせば済むものではなく、画像を読み取る力が結果に関わります。
赤外線診断に関する資格の有無
赤外線画像の判定には、温度差の意味や建物の構造を理解する力が必要です。赤外線建物診断技能師など、赤外線診断に関する資格を持つ担当者がいるか確認しましょう。資格の有無は、依頼先を比べる際の判断材料になります。
使用するドローンや赤外線カメラの性能
外壁の状態を確認するには、安定して飛行できるドローンと、温度差を読み取りやすい赤外線カメラが必要です。高所や広い壁面を撮影する場合は、機体の安全性や撮影画像の鮮明さも大切です。使用機材を事前に聞いておくと安心です。
建築基準法第12条の定期調査への対応可否
マンションやビルなどでは、建築基準法第12条の定期調査報告に対応できるかも確認しましょう。報告に必要な調査範囲や書類の考え方を理解している会社であれば、管理者側の手間を減らしやすくなります。
点検後の相談体制と施工業者紹介の範囲
点検結果を受けて、次に何をすればよいか迷うこともあります。補修が必要な場合に、内容に応じて施工業者を紹介できるかを確認しておくと安心です。ただし、点検と施工の役割を分けて説明してくれる会社を選ぶことも大切です。
株式会社三結の赤外線ドローン外壁調査
株式会社三結は、外壁および屋根の点検を中心に、ドローンを活用した建物点検を行っています。足場を組まずに状態を把握したい方や、建物の安全管理を進めたい管理者の方に向けて、非破壊、非接触の調査に対応しています。
茨城県結城市を拠点とした関東近郊の建物点検
株式会社三結は、茨城県結城市を拠点に関東近郊まで建物点検を行っています。戸建て、マンション、アパート、工場、倉庫など、建物の種類や使われ方に合わせて、外壁や屋根の状態確認を進めます。
赤外線建物診断技能師による非破壊、非接触の診断
診断は、公的資格である赤外線建物診断技能師が担当します。産業用ドローンと高性能赤外線サーモグラフィカメラを使い、外壁に触れずに温度差を確認します。DJI MATRICE 350 RTKなどの機材を用いた調査にも対応しています。
外壁の浮きや剥離、雨漏り経路、断熱欠損の可視化
外壁の浮きや剥離だけでなく、雨漏りの経路、断熱材の欠損、太陽光パネルの異常発熱なども、赤外線画像を使って確認します。目視だけでは判断しにくい部分を、画像データとして整理できる点が特徴です。
点検結果に応じた施工業者紹介の相談
株式会社三結は点検を主な業務とし、調査結果をもとに建物の状態をわかりやすく伝えます。補修が必要な場合は、内容に応じて適切な施工業者の紹介について相談することも可能です。
まとめ
外壁の浮きは、見た目だけでは判断しにくい劣化です。タイルやモルタルのふくらみ、ひび割れ、目地のすき間などが気になったときは、早めに外壁浮き調査を検討すると、落下や雨水侵入の危険を把握しやすくなります。
足場なしの赤外線ドローン調査は、高所や広い壁面を確認したい建物、足場設置の負担を抑えたい戸建て、マンション、工場、倉庫などで検討しやすい方法です。ただし、天候や外壁材の影響を受けるため、赤外線画像を正しく読み取れる体制が大切です。
依頼先を選ぶときは、赤外線診断に関する資格、使用するドローンや赤外線カメラ、建築基準法第12条への対応、報告書の内容を確認しましょう。点検後に補修が必要になった場合の相談先まで整理しておくと、建物の状態に合わせて落ち着いて次の判断ができます。


